ザ・イースト

ミイラ取りがミイラになるといったプロットだが、相手は環境テロリスト。利益の為に環境を破壊していると看做される企業に対して、破壊活動を行う集団。

環境を破壊する企業に対する抗議行動はいいが、問題はそのやり方。日本人にとっては、シー・シェパードを思い浮かべればいいだろう。

自分たちが絶対に正義だと信じて疑わず、意見を異にする者たちを徹底的に排除しようとする。

サラと名前を変えたジェーンは、その方法に違和感を覚えながらも次第に彼らに共感していきます。

それはわからないでもないんです。

でも、観ていてよくわからないところもあった。

サラが組織に潜入して初めての食事のとき、何の儀式なのか、皿に盛り付けられた料理を手を使わず食べろと言われる場面があります。

戸惑う彼女に彼らが見せた行動は、スプーンを銜えて隣の人に食べさせることを一巡させると、自分も食にありつけるというものです。

助け合いの精神を表現したのだろうが、そんなマネをしなくてもと思う。それとも他に意味があったのか?

またサラは、イースト内部で虐げられているように見えた聾唖者のイヴに対して、自分の正体を告げている。イヴを助けようとしたのだが、潜入調査官として余りにも軽率ではないか?

しかもイヴの「A+J」と彫られたタトゥーを見て、彼女の本名がジェシカだとわかった下りもよくわからない。しかも、そのジェシカがストーリーに影響を与えているとは思えなかった。

しかし、全体的には及第点といえるだろう。それなりの緊迫感も醸し出しているし、メンバーの一人のイジー(エレン・ペイジ)の両親を追及する下りには、爽快ささえ覚えた。

そのイジーが途中で死んでしまうのには驚いた。